■これからのRYUTistのこと

 

こうして、あっという間に終わってしまったライブでしたが、鳴り止まない大きなアンコールに応えて、4人は再登場。ライブを再開させようとフォーメーションにつく4人の元に、レーベルオーナー・南波さんがサプライズ壇上し、歓声が上がります。

 

 

あわあわとするメンバーに南波さんから告げられたのは、2019年秋にシングルがリリースされるということ。うれしいニュースに沸き立つメンバーとファンでしたが、さらに、2020年6月に史上最大規模となる新潟市・りゅーとぴあ 劇場でワンマンライブを開催することも発表。

 

突然のビッグニュースに、「そろそろ現実味がなくなってきたね」(むうたん)、「もう、夢なんじゃない?」(ともちぃ)、「え、もう1年ないじゃん!」(みくちゃん)と、驚きを隠しきれない様子のメンバーでしたが、「絶対に遊びに来てください!」とのんのが話すと、メンバー、南波さんそろって深々と一礼。喜びのあまり、涙を流すファンの方に声を掛ける場面もありました。

 

続けて、「口笛吹いて」を披露。一歩一歩着実に進んできた彼女たちの道のりを描き出すようなナンバーに大きな拍手が送られます。

 

ここで、RYUTistのリーダー・のんのから、集まったファンの方へ感謝のメッセージ。

「前回の7周年のライブの時に『スピードを上げていきます』とお伝えしましたが、こうしてたくさんの方に来ていただいて、次のライブも決まって、本当に幸せです。さっきの発表のときに泣いてくださっていた方もいましたが、『なんでこんなに皆さん優しいんだろう』と本当にいつも感謝しています。RYUTistは今、変わることに挑戦しています。今日も『ラリリレル』を一番はじめに歌ったり、番組の企画でバンドに挑戦したり。私たちも変わることが怖かったんですが、ファンの皆さんの中にも私たちが変わっていくのが嫌だなと感じる方もいらっしゃると思います。だけど、みんなのことが大好きで大切なことは、絶対に変わりません。これからも安心してついてきてください」

 

さらに、メンバーについて、「今までは私がリーダーとして、一番前を歩いてきた感じだったんですが、最近はみんなの後ろを私が歩いている感じに変化しています。みんなが一生懸命RYUTistのことを考えてくれて、3人と一緒で本当によかったと思います。3人が頼もしくなればなるほど、RYUTistもパワーアップしているので、9年目も楽しみにしていてください」と力強く述べると、他のメンバーは涙。

 

みくちゃんは「1回抱きついていいですか?」と言うと、笑顔ののんのにハグし、ピースフルな雰囲気が会場を包みます。

 

ラストスパートには、「Beat Goes On!〜約束の場所〜」「Majimeに恋して」を披露。ゆるっとキュートな楽曲で最後を締めくくり、おなじみのあいさつ「ラリリレル ばっははーい!」をファンと一緒に唱え、ライブは笑顔で終幕。

 

ステージを後にした4人は、一緒にライブを盛り上げてくれた新潟アーティストスクールのスクール生一人ずつに手紙をプレゼント。憧れの存在であるRYUTistからの素敵な贈り物に、目を輝かせていました。

 

こうして、大成功で幕を閉じたRYUTistの8周年記念ライブ。今回、何より印象的だったのは、メンバーの笑顔でした。7周年を記念して行われたNIIGATA LOTSでのライブでは、今ある幸せに感謝をすると共に、メンバー同士の絆を確かめ合い、涙する姿が記憶に残っています。しかし、今回のライブでは、今のRYUTistに対する誇りとさらに進化していきたいという強い思いを、彼女たちの表情やパフォーマンスから感じとることができました。それも、彼女たちがこの1年間で積み重ねてきた経験があってこそ。ますます大きくなっていくRYUTistのこれからの活動がますます楽しみです!

 

■RYUTistに密着して

 

私が今回の連載で意識していたのは、メンバー4人を等しく紹介する、ということ。「各回で印象的だった1人のメンバーにフィーチャーして文章を短くした方が読みやすいのでは?」という上司の的確なアドバイスをはねのけ、とにかく4人の姿を追い続けました。それは、今のRYUTistは今の4人だからこそ成り立っている、奇跡みたいなものだと、強く感じていたから。

 

「いつまで続けられるか分からない」「ずっとはない」と、ともちぃがSNSで発信しているように、アイドルグループの解散や活動休止、メンバーの脱退は珍しいことではなく、RYUTistのメンバーも、いつか別の道を歩む日が来るのかもしれません。

 

だからこそ、今、この4人がRYUTistとしてステージに立ち、それぞれの方法でRYUTistを全うしてくれていることが、とてつもなく幸せなことだと思うのです。得意なこと、苦手なことを4人で補いあって、RYUTistというグループとして最善を尽くす。そんな4人の姿に胸を打たれていたので、その思いの丈を詰め込みすぎ、その結果、毎回必要以上の長文になってしまいました(笑)。

 

これからもRYUTistは感謝の気持ちを忘れずに、丁寧に日々の出来事に向き合いながら、彼女たちらしく9年目も前進していくはずです。「RYUTist to Artist」は、今回で最終回となりますが、新潟Komachiは引き続き彼女たちが紡ぐ奇跡を見守っていきたいと思います。

 

2020年6月に行われるりゅーとぴあでのライブに向けて、これからも一緒にRYUTistの活動を応援していきましょう! フレ! フレ! フレッ!