力強さに色気を秘めた歌声で楽曲の世界観を見事に表現し、幅広い世代のファンを魅了している、新潟県新発田市出身のシンガー・ゆあさみちるさんが待望のメジャーデビューを果たしました。およそ10年の下積みを経て、2020年4月にファーストシングル「私の花」でメジャーでの一歩を踏み出しました。地元・新潟県を訪れたゆあさみちるさんに音楽活動について、そして、ふるさと・新潟について語ってもらいました。

歌謡曲で“ゆあさみちるらしさ”を表現

――メジャーデビューおめでとうございます!デビュー曲は“歌謡曲”とのことですが、なぜ幅広い音楽ジャンルの中から歌謡曲を選ばれたのでしょうか?

「これまでジャズやR&B系、50年代の懐かしいサウンドなど、いろんなジャンルを勉強してきたのですが、それでも『自分らしいジャンルはどれ?』と聞かれると、いつも悩んでしまっていて。そんなとき、以前から尊敬していたシンガーソングライターで作曲家の花岡優平先生と再会して道が開けました。歌謡曲はずっと好きなジャンルだったので、花岡先生に曲を作っていただける機会をいただけて本当に幸せです。とはいえ、私が作りたいのは新しいジャンルの歌謡曲。花岡先生に何度も相談して、デビュー曲『私の花』が出来上がりました」

――デビュー曲「私の花」は、どんな楽曲に仕上がっていますか?

「抑揚のあるポップス調の歌謡曲です。フレーズは長すぎず、早口でまくしたてるような曲でもありません。老若男女問わず、共感してもらえる一曲になっていると思います。私は、何といっても歌詞がお気に入りなんです。どんな困難にも負けない姿勢は、コロナ禍にも当てはまるものがあります。パワーのあるキャッチーなメロディーと覚えやすいフレーズなので、多くの方に歌っていただけたらうれしいです」

――カップリング曲の「花の名前」は、ゆあささんが作詞作曲をされていますね。

「『花の名前』は自信作の一つ。5年ほど前に作り、長年歌い込んできた曲です。挑戦させてもらえるきっかけをいただけたので、ある種の区切りとして渾身の2曲をデビュー曲に選びました。『皆さんはどっちが好き?』と聞きたくなるような、キャラクターの違う2曲です。『私の花』も『花の名前』も、これまでライブで幾度となく歌ってきた曲なので、レコーディングのときは変に力が入ってしまって(笑)。いつもの自分らしく歌えるよう、カラオケの“オケ”を録るのと合わせてレコーディングをしました。おかげさまで、熱が入った状態で歌えましたね」

――「花の名前」は人気マンガ「セイキマツブルー」の実写映画でエンディングテーマ曲に決定しているそうですね。

「そうなんです。『セイキマツブルー』の映画には上野美伽役として出演もさせていただきました。新型コロナウイルスの影響で残念ながら公開延期となってしまいましたが、多くの方に曲と合わせて映画も楽しんでいただけたらうれしいです」