#03 株式会社 エンテック 代表取締役 関藤紘希さん

失敗を恐れず、常にチャレンジ
富山県出身の関藤さんは高校卒業後、大学進学の為ため上京。富山時代からバンド活動をしており、「いずれは音楽の世界で…」という思いもあり、東京でフリーターの日々を過ごしていたのですが、大学のサークルで先輩だった奥様との結婚を機に就職。
結婚後しばらく経ち、プラスチック製の業務用厨房用品製造会社社長の義父(現会長)より、「会社を継いでほしい」と言われました。最初は知人のいない場所に行く不安もあったそうですが、富山の両親も快く賛成してくれたそうです。
「いずれ富山に帰ってくるのだろうと思っていたらしいですが(笑)、何よりこの状況に乗っかってみようかなという気持ちが強かった」と関藤さんは当時を振り返ります。
縁も所縁もない燕市へ移住し、現在の会社へ就職。
何も知らない業種ですから、最初の数年間は勉強と習得。慣れてきた頃から、今までの良さは残しつつ、新しい事をどんどん取り入れましてきたそうですが、最初は仕事の苦労だけではなかったとのこと。
「業界や燕市について全く知らなかったため、取引先や仕入れ先、異業種の方との交流から少しずつ学んでいきました」。

代表取締役に就いた現在は、「自分から見て成功している、結果だけ見て凄いと感じる人は多くいる。
でも、そういった人達の大多数は、長年に亘ってたゆまぬ努力を続けてきた結果なのではないかと考えている。自分にはできないじゃなく、日頃の努力を積み重ねて成功に近づく。こんな時代だからこそ、状況の変化に柔軟に対応できる事が必要」。と考えているそう。
聴くのも演奏するのも好きな音楽、特にブリティシュロックに大きなリスペクトを感じている関藤さん。
ファンを大切にするブリティッシュロックシンガーの様に、現在積極的に取り組んでいるのはSDGs。特に障がい者の短時間就労を行い、業務の効率化と生産量の増加、雇用での地域貢献は各メディアでも紹介されるほど。
「周りに流されず、自分の考えを常に持ち、失敗を恐れずにチャレンジして行き、理想の自分に近づいていきたいですね」。
関藤さんの「信念」はこれからも貫かれていきます。
エンテック
燕市大関375-1
電話番号:0256-63-3515
https://www.k-entec.co.jp/
#04 株式会社 アドハウスパブリック 代表取締役 関本大輔さん

気高く、強く、一筋に
新潟で、「No.1デザイン事務所」と称されている、株式会社アドハウスパブリック。創業から49年、全国的なビック企業のブランディングサポート等実績は900件以上、数々のブランディングやパッケージングで多数の受賞歴があり、その実績事例から県内だけでなく全国の企業からも注文が入る。
代表取締役の関本さんは、新潟デザイン専門学校卒業後、東京で雑誌社に勤務していたが、24歳の時に実父・初代社長の訃報を受け帰郷。
「父の残したものを活かしたい。悲しみの中で自分にとってチャンスだとも思い、母に相談した。母は自分が継ぐのならばやると言ってくれた。人生のターニングポイントでしたね」
事業を継承した当初はデザイン事務所ではなく、原稿印刷事務所だった。
「デザインをメイン業務にしていかないと先がない」と思い、安い仕事、無理な納期の仕事などを受注し、そこから提案のチャンスを拡げていった。

「最初は自社のチームワーク部分に苦労しました。試行錯誤を繰り返した努力と経験が、現在のブランディング提案に活かされています。
会社ごとに違う考え方や姿勢をまとめて、その会社独自の世界観を、その会社の人たちや弊社のスタッフと作り上げる仕事は本当に面白い」と語る。
2003年、新宿に東京事務所を開設。その後大手企業の仕事を受注できるようになると、新たな事業価値を生み出すチャレンジを様々行い現在に至る。
様々な事にチャレンジし続け、価値ある会社や自分であり続ける為に研鑽を怠らない関本さん。
「企業ブランディングは、会社の成功だけでなく、そこで働く人々のやりがいや仲間意識を高めて幸福にすることができる仕事。仕事も人生も幸せだと充実感を持って、働く人を増やすことが私達の使命。そのためのレベルアップを続け、企業ブランディングで世界に名が轟く会社にしたい」。
これからも関本ブランドは更なる高みへ進んでいきます。
アドハウスパブリック
新潟市中央区女池神明3-4-9
電話番号:025-250-7578
https://adhpublic.com/
≪取材協力≫
アルファロメオ新潟、S.H.S 鳥屋野店、フィアット/アバルト新潟、シトロエン新潟、鉄楽工房、Rental Space Daisy
text:宮崎淳司