水と土の芸術祭や大地の芸術祭など、全国的にも芸術・文化の街として注目を集めている新潟。そんな新潟で「アーツプロジェクトスクール」の受講生を募集するということで、9月14日に「新潟市芸術創造村・国際青少年センター ゆいぽーと」で行われた説明会&トーク会に、私たち編集部も参加してきました。

 

そもそも「アーツプロジェクトスクール」とはいったい!? というところですよね。これは文化庁が主催する戦略的芸術文化創造推進事業の一環で、東京、京都、福岡、静岡県の熱海市、そして新潟と、全国5カ所で実施している「文化芸術プロジェクトをつくり出し、運営・実施するリーダーを育成する」取り組みのことなんです。

 

そんなスクールが、なぜ新潟で開催されるのでしょうか? 今回のアーツプロジェクトスクールの統括ディレクターの中村政人さんに聞いてみました。中村さんは東京藝術大学絵画科教授で地域再生型のアーツプロジェクトを数多く手掛けています。

「新潟は水と土の芸術祭、大地の芸術祭と、文化芸術に対する機運が高まり、全国的にも注目されています。このクリエイティブな動きをさらに前進させ、街に暮らす人たちとアートとの橋渡しができる文化プロジェクトの担い手がもっと必要だと考えているんです」

 

「地域の課題をアートで解決したり、文化や芸術を楽しむ人が増えれば、新潟の街はもっと良くなっていくはずです。そういう流れや人を生み出していくのが、スクールの役割の一つだと考えています」

 

スクールは来年3月までの約5カ月間、書類選考で選ばれた受講生たちが実際にプロジェクトを立案し、ワークショップ形式の実践的演習を重ねながら、収支や広報計画など、運営面も含めて実施していくもの。講師陣はアーティストやデザイナー、経営者や弁護士と幅広く、実際の現場を知るプロフェッショナルたちにさまざまなノウハウを学べるそう。

 

「ただ、あくまでこのスクールはひとつのフレームでしかありません。『新潟をアートで盛り上げたい』『自分の仕事にアートやクリエイティブな考え方を取り入れていきたい』、そんな同じ志のある仲間を見つけて、お互いに補い合い、ひとりではなかなか実現できない大きな流れを生み出してもらいたいです。スクールの場をいい意味で利用して、新しい文化芸術プロジェクトをスタートさせていってほしいですね」とのことでした。

 

ちなみに、新潟校のディレクターは、元・水と土の芸術祭の推進課長で前・新潟市中央公民館長だった五十嵐政人さんです。

「来年は新潟で国民文化祭が開催されることもあり、自分たちが手掛けたプロジェクトが注目を集める可能性もあります。これは大きなチャンスです。ぜひ参加していただければと思います」

 

アーツプロジェクトスクール 新潟校の募集締切は9月20日(木)24時まで! 公式HPから応募できます。応募には「新潟をどう盛り上げたいのか、どんなプロジェクトを実施したいのか」といった企画提案書も必要です。「我こそは!」と思う人は、ぜひ応募してみてくださいね! 公式HPでは、過去の活動や詳しいカリキュラムなどをチェックできます。

 


 

アーツプロジェクトスクール
https://artsprojectschool.jp/