世界に誇るものづくりの町・燕市にある企業で金属加工のスペシャリスト「ゴトウ熔接」さんが、満を持して商品化したオリジナル商品「すしトング」をもう一度どうぞ。

 

 

このすしトングはヘッド部分にシャリを詰めてグリップを握ると、手を汚さずに清潔なシャリが作れるという、シャリを握ることに特化したキッチンウェアです。実際に使ってみた感想でいえば、かなり便利でした。

 


 

早速、すしトングの商品化プロジェクトを担当したアンさんに、お話を聞いてみました。

 

――正直なところ、かなりユニークなキッチンウェアだと思いますが、そもそも、なぜすしトングを開発しようと考えたのでしょうか。

「すしトングのアイディアは、現社長・後藤のお子さんと、後藤の父にあたる会長との会話から生まれたものなんです」

 

――後藤社長がお孫さんとおじいさんの会話を聞いて、ひらめいたということですね。

「ある日の食卓でのこと。会長がお孫さんにおすしを握ってあげていたそうなんですが…」

 

――なるほど。食べ盛りのお子さんが相手では、いくつもいくつもシャリを握り続けるのは大変ですもんね。

「いえ、そうじゃないんです。…お孫さんが『おじいちゃんが握った寿司は、汚いから嫌だ』と言ってしまって。そのやり取りが開発のキッカケだったそうです」

――それは…ちょっと切ない秘話ですね……。

 

開発に5年。数々の試作を経て、ようやく商品化にたどり着きました。

衛生面や利便性を追求したすしトングは、煮沸消毒ができるようにオールステンレス製。シャリを包むヘッド部分はフッ素加工が施され、さらに分解して洗うこともできます。

 

プレス、研磨、溶接と、ゴトウ熔接さんがものづくりの最前線で培ってきた匠の技術がすべて生かされているんです。ちなみに、このすしトングに使われている一連の機構で特許を取得されています。

 

実際に握ってみると、こんな具合に。

 

果たしてすしトングの威力とは!? 実際に握ってみました!