阿賀野市保田にある「庵地焼 旗野窯」は、新潟が誇る民藝です。存在感のある黒、持ったときに衝撃走る重さ、そして厚み。「ちょっと使いにくいかも」と思ったら大間違いです。「庵地焼」は三姉妹が新潟の暮らしをしっかり考えた合理的な器です。

のれんは風情があります。

お店の外観です。風情、ありますでしょ?

 

土から手作り、と聞いてイメージできないかもしれません。陶芸教室の写真を見ると、ろくろの上に乗っている土がありますよね。こんもりとした山のようになった土。その「土」を庵地焼では手作りしています。土はこの保田の土、庵地の土です。機械に頼ればそれは楽かもしれませんが、手作りする理由は大いにあります。土とお話をしながらベストな状態=繊細であり密度を高く、不純物が少なく丈夫にするためであり、粒子が細かいと言いましょうか、純粋と言いましょうか。なんて言えばいいか、言葉がなかなか見つかりませんが、使えば分かります。

触れば納得の粒子の細やかさです。

機械にお任せではなく、手作りするからこそいい土ができます。

ろくろって機械で回すと思いますでしょ?庵地焼は違います。「足」で回してます。

 

 

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