8月29日、一人のシンガーがファーストシングルをリリースしました。

素朴な言葉で自分自身の等身大の姿を描いた歌詞を深みのある優しい歌声で紡ぐ、そのシンガーの名前は「晴とワ」(はるとわ)。

 シンガーソングライターを目指すため、生まれ育った石川県を離れて新潟の専門学校に通いながら、日々ライブ活動を行っている20歳の女の子です。

 

 まず気になるのが、「晴とワ」という印象的なアーティスト名。一体、どんな思いが込められているのでしょうか?

 

 

「最初、語呂から考えて『はるとわ』って名前が浮かびました。そこに意味を持たせたいなと思って、晴天の『晴』を『はる』と読んで。晴天の意味を調べたら、『雲をかき分ける様子』だったんです。そこから、永遠に誰かの心を晴れさせられるような人になりたいなと思って、『とわ』には『永遠』の意味を込めました。でも漢字で書くとすごく重い感じがするので、ひらがなの『と』と、カタカナの『ワ』に書き換えて『晴とワ』になりました」

 

 アーティスト名に込めた思いの通り、晴とワさんの歌声は聴く人の心にじわりと浸透し、優しく照らしてくれます。そんなすてきな歌声を持つ晴とワさんですが、シンガーを目指すようになったのはいつ頃からだったのでしょうか?

 

 

「小さい頃、おばあちゃんが氷川きよしさんの曲を歌っていて、それで楽しくなって私も歌っていた記憶があるんですが、そのときから歌手になりたいと思っていたわけではないんです。中学校の頃に好きだった人がK-POPアーティストの少女時代がすごく好きで、私も見てみようと思ったらドはまりしちゃって(笑)、その頃からダンスや歌をやるようになりました。その年の文化祭で高校のダンス部の方々がダンスを披露してくださって、自分もかっこよく踊れるようになりたいと思い、高校ではダンス部に入りました。珍しいと思うんですが、高校の授業ではミュージカルにも挑戦して、そのときに歌う役をもらったんです。たくさんの人の前で歌ったんですけど、いろんな人が『よかったよ』って言ってくださって、自分でもすごく楽しいと思えて、それから歌うことがすごく好きになって、地元の石川を離れて、音楽の勉強をするために、専門学校のある新潟に来ることを決めました」

 

シンガーソングライターを目指し、単身新潟へ(次のページへ)