BRADIOは、五泉市出身の大山聡一さん(ギター)と酒井亮輔さん(ベース)が、真行寺貴秋さん(ボーカル)と東京で出会い、結成したバンド。現在はドラムにサポートメンバーを迎えて活動を続けています。2019年には、全国47都道府県を巡るツアーを開催。9月の終わりに行われた新潟市での公演では、ゲストに迎えた氣志團と共に、楽しくも濃密な時間を作り出しました。

 

(写真左から)大山聡一さん(ギター)、酒井亮輔さん(ベース)、真行寺貴秋さん(ボーカル)。2020年に自身初となる新潟でのホールライブを行うりゅーとぴあでお話を伺いました!

 

 

大山さん「五泉で生まれ育った僕らとしては、新潟でツアーを締めくくるつもりだったんですが、奈良公演が台風で延期になってしまい、それがファイナルになりました。ですが、終わってみれば、どこで最後を迎えようが、そんなことはどうでもいい。そう思えるくらい、僕らにとっては、とても充実した気持ちで終えられたツアーになりました」

 

酒井さん「僕らが1回のツアーで、47都道府県全部を巡ったのは、今回が初めてでした。全国をくまなく訪ねようと考えたのは、今までバンドとしてあまりライブができていなかったところまで僕らの方から行ってみたかったからです。だから、このツアーを始めるまでは、僕らの音楽がまだしっかり届いていないかもしれない、僕らの存在がよく知られていないところもあるんじゃないかという不安もあったりして、正直、100パーセントの自信を持ってのぞんだツアーというわけでもありませんでした。ところが、ゲストに来てくれたバンドやミュージシャンの人たちのおかげもあってか、全公演でとてもいい経験ができました」

 

真行寺さん「全都道府県で、ゲストを迎えた対バンツアーという形でやってみて、たくさんのことに気付けたし、僕個人の音楽人生がとても豊かになった気がしました。そんな気持ちも、会場に集まってくれたお客さんに伝えられたかなと、今は思っています」

 

 

 

そう3人が話してくれるように、このツアーでは各公演で、1組ずつゲストが登場。BRADIOとステージをともにしました。

 

大山さん「ゲストを呼んだのは、会場に集まってくれるお客さんたちに、もっともっと音楽を楽しんでもらえたらと考えたからです。もちろん、僕らも強い刺激を受けました。どんな人たちに出てもらうかは、BRADIOのライブを各地方で支えてくれている、地元のスタッフの人と一緒に決めていきました。だから、今まで何度も同じステージに立ったことがあるバンドもいれば、今回初めて顔を合わせた人たちもいました。新潟で一緒に出てくれた氣志團の皆さんとは、大きなイベントやロックフェスで同じステージに立ったことはあったんですけど、今回みたいに僕らのツアーで1対1でやらせてもらえたのは初めてで、とてもうれしかったですね」

 

新潟での公演では、氣志團のライブに加えて、BRADIOの演奏の途中、氣志團の「團長」こと、綾小路翔さんと早乙女光さんが突如、登場する場面も。華麗なダンスとパフォーマンスでBRADIOのライブをさらに盛り上げました。

 

真行寺さん「あれ、事前の打ち合わせはまったくなかったんですよ。僕らの方から『出てください』とお願いしたわけでもなくて。お二人がやりたくなって、自然にやってくださったそうなんです。それができてしまうことが何よりスゴいし、氣志團の皆さんは本当に優れたエンターテイナーなんだなとあらためて実感しました」

 

酒井さん「新潟以外の場所でも、来てくれたゲストの人たちと必ず一緒に演奏するということではなかったんですけど、それぞれのやり方で、僕らのツアーを盛り上げてくれて、BRADIOとして、とてもたくさんのことを得られたと思います。その得たことを、僕らのこれからの活動すべてに生かしていかなきゃいけませんね」

 

 

 

「BRADIOのホームタウン・新潟で、楽しい時間を作り出せると信じています」(次のページへ)