■4月1日に届けたかった新曲

 

 昨年12月にミニアルバム「走りたいわけじゃない」でメジャーデビューを果たした、シンガーソングライターの岸洋佑さん。音楽活動とともに、特撮テレビドラマ「宇宙戦隊キュウレンジャー」(UX)やバラエティー番組「スカッとジャパン」(NST)に出演するなど、映像の世界でも活躍する彼が、新曲「Door」を、4月1日(月)に主要ダウンロードサイトと主な音楽ストリーミングサイトを通じてリリースします。

 

 

「4月1日という新しい年度が始まる日に、この曲をたくさんの皆さんに聴いていただけたらと、ずっと願ってきたんです。その願いがかなって、本当にうれしいですね。年度があらたまって、初めて就職する人、転職する人、それから進学する人、進級する人、それぞれがいろいろな形で新たなスタートを切ると思います。その新しい経験に向かって、自分でドアを開いて将来を切り開いていく助けに少しでもなれたらと思って作ったのが、この曲なんです」

 

 しかも今年の4月1日は、月曜日。新年度最初の日であると同時に、週の始まりでもあり、期待とともに、憂うつな気持ちや不安を感じる人も少なくないはず。「Door」は、そんな日に届けられるには、ぴったりの曲です。

 

「実は僕、しばらくサラリーマンだったことがあるんです。一度、音楽を専業にするのをやめて、ある会社に勤めながら小さなライブハウスで歌っていたときに、この曲を作りました。このまま別に本業を持って音楽を続けていくか、それともまた、お客さんの前に出ていくことに専念するか。どちらにしろ最後に決断するのは、やっぱり自分自身だ。そう気付いたときに生まれた、自分を励ますための曲だったんです」

 

 そう岸さんは、語ります。でも、満員電車での通勤やなかなか自分の足になじまないビジネスシューズ、そして緊張をほどいてホッとさせてくれた先輩の一言などのワードが散りばめられた「Door」の歌詞は、その明るく軽快な曲調と1つになって、この曲を聴く多くの人たちの共感を自然に呼ぶことでしょう。

 

 

「僕のシンガーソングライターとしての理想は、たとえば数十人の人を満足させるより、100万人を勇気づける存在になることです。たとえ僕自身が100万人それぞれの顔を知ることができなくても、僕の歌が多くの人にしっかりと届いて、受け止めてくれた人たちが少しでも元気になれる、自分で何かを始めてみようという意欲を持てる。そんな歌を作って歌っていきたいと思います。だから、この『Door』が、その理想に僕が近づく、新たな一歩になるよう、これからもできる限り多くの人に届ける努力を続けていきます」

 

「新潟は僕にとって特別なところじゃないんですよ(笑)」(次のページへ)