Calmeraは、明るく楽しくパワフルなサウンドを鳴らし、ライブを繰り広げる大阪発のエンタメジャズバンド。彼らの音楽には、洗練された音楽が流れる深夜のクラブから、ミュージカルの舞台、果ては回転寿司チェーンのCMまで、さまざまなシチュエーションで触れることができます。なかでも、占い師・ゲッターズ飯田さんと共にステージを繰り広げるイベント「better fortune’n jazz」は大きな反響を呼び、新潟でも毎年チケットが完売する人気ぶり。今年3月にりゅーとぴあで行われたこのイベントでは、飯田さんの占いと同様に、彼らの音楽が多くのファンのボルテージを高めていました。ここでは、この異色のイベントが生まれた秘話から、Calmeraの最新作の話まで、メンバーのお二人にたっぷりお聞きしました。

 

西崎ゴウシ伝説さん「飯田さんが占いで広く知られるようになったきっかけは、僕らが所属している音楽事務所の社長が作ったそうなんです。その前から、飯田さんは個人的に占いをされていたんですけど、ウチの社長が『その占いのことをきちんと記録してみたら?』とすすめたらしいんですよ。それからのことは、皆さんもよくご存知のとおり、飯田さんはラジオや雑誌にも占いで登場するようになって、大きな支持を集めるようになりました。そんなことから、僕らもかなり前からお付き合いをさせていただくようになって、飯田さんも僕らの音楽をとても気に入ってくださるようになったんです。それで、飯田さんと一緒にイベントを開催させてもらえることになりました」

 

ゲッターズ飯田さんとステージを共にするようになった経緯を、このバンドのリーダーで、トランペットなどを担当すると同時に、「agitator(アジテーター)」として会場のお客さんたちを盛り上げる役目を務める西崎ゴウシ伝説さんは、そう語ります。では、飯田さんをはじめ、すでに多くの人たちの心をわしづかみにしている、Calmeraというバンドはどのようにして生まれたのでしょうか?

 

西崎さん「もともと僕は、音楽好きの家庭に生まれて、10代のころからヒットチャートに入るようなJポップや洋楽を幅広く聴いていたし、ロックバンドを組んでいたんですよ。ところがあるとき、知り合いに誘われてライブに行ったら、出演した何組かの中で、インストゥルメンタルをやるバンドが出ていて、びっくりするくらい会場を盛り上げたんですよ。その演奏が、僕にとっては信じられないほどの衝撃でした。それまで、ボーカルが入っていない、楽器の演奏が主体のインストゥルメンタルと呼ばれる音楽があることを知らなかったんです。それに、それまでは曲を聴けばコードがすぐに分かったのに、初めて聴く和音だったから、どうなっているのかも理解できなくて(笑)。それで、『なんてカッコいいんだ!』と思って、僕もそういうバンドをやりたくなったんです」

 

バンドの結成は即決でしたが、ジャズの技法も必要なインストゥルメンタルでオリジナリティーを確立し、活動を始めるのは、かなり難しかったようです。

 

西崎さん「最初は何も知らないので、まず勉強のつもりで古くから聴き継がれてきたジャズの演奏をCDで聴いてみたんです。それまでは、ジャズというのは難しい音楽で知的なオジサンがたしなむものという先入観があったんですが、ちゃんと聴くと、流麗なメロディーはあるし、歌謡曲に通じる哀愁を感じさせる演奏もあることに気づきました。そういう自分にも分かりやすい要素をもとにしながら、僕なりにかっこいいと思えて、お客さんにも楽しく盛り上がってもらえることを加えていったらいいんじゃないかと考えて、それに賛同してくれるメンバーを集めていったんです」

 

 

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