自分たちが奏でる音楽がさまざまな人たちの「住処(すみか)」のように、くつろいで自分自身を取り戻せる存在になったらと願って、結成した4人組バンド・sumika。彼らが日本武道館2日間を含む、全国14カ所の会場を巡るツアーの一環で、5月18日(金)に新潟県民会館でライブを行います。

 

「今回の新潟公演は、新潟でのライブとしてはこれまでで一番大きな会場でライブをやらせてもらえることになって、本当にうれしいですね。当日は、お客さんそれぞれとしっかり気持ちを通じ合わせられるライブをやらなければと思っています」

 

 キーボードとコーラスを担当する小川貴之さんは言います。その言葉の中にある「気持ちを通じ合わせること」が、今回のライブ、そしてsumikaの音楽全体にとっても大きな意味を持っているようです。

 

「例えば、新しい曲を作ったり、その曲をCDにするためにスタジオで過ごしている間は、当たり前ですけど、僕らの音楽が多くの人に届いていると実感はできません。でもなぜこのバンドを続けているかというと、それは音楽を通じて思いを伝えたいからです。だからその目的を果たすために、僕らはいつも曲を作っています。ライブはその曲を通して、気持ちが通じ合っていると実感できる機会。それも僕らが一方的に感じるだけじゃなくて、ライブに来てくれる人たちにも実感してもらいたいと願って毎回、ステージに立っています」

 

 「ライブで思いが通じ合うように」というメンバー全員の願いは、4月にリリースとなった最新作「Fiction e.p」に収められたオリジナルの4曲にも込められています。

 

「この4曲では、2013年のデビューから5周年を迎えた、今の僕らができる最良の形で、これから僕らがやるべきことを表現したつもりです。聴いてくださった皆さんが、僕らの意図を感じ取って、一緒に新しいことを起こそうという勇気を持ってくれたら、なおうれしく思います」

 

「アルバムでもシングルでもない『e.p』という形態」(次のページへ)