ラーメン大国・新潟には「新潟5大ラーメン」のほかにも、さまざまな個性派ラーメンが存在します。地元の特産品を使ったものや、その土地の歴史をイメージしたもの、町おこしとして始まったものなど、個性豊かなラーメンをご紹介。このページでは、そのうちの3杯をピックアップ!

 


 

■モツはモツでも内臓じゃない!? 「もつラーメン」

40年以上続く老舗食堂の名物メニュー「もつラーメン」( 770円)。ここでの「もつ」は内臓のモツではなく、トロトロになるまで煮込んだ豚肉のことです。最近ではホルモンが入ったラーメンもありますが、それとは全く別のご当地グルメなんです。

 

豚のこめかみやホホ肉などの希少部位を、ほろりと崩れるまでやわらかく煮込んでいます。豚肉から染み出たうま味や深みが、カツオ節を利かせたスープにプラスされると、なんともいえない味わいに。地元ファンならずともリピーターが多い一杯です。

 

 

食堂みやむら
[住所]新発田市大手町5-5-7 
[電話番号]0254-26-1213 
[営業時間]11時~15時※スープなくなり次第終了
[定休日]月曜(祝日の場合翌日)

 


 

■ルールはあんかけのみ!?「阿賀町あんかけラーメン」

阿賀町の飲食店経営者など有志で結成された「阿賀町勝手に応援隊」と地元飲食店のコラボによって、2018年に誕生した新しいご当地ラーメンです。ルールはなんと「あんかけ」であることと「地場の食材を使うこと」の2つだけ。それ以外はすべて各店の自由のため、しょうゆ、塩、みそ、激辛など、多彩な味わいで展開されています。その中でも「ほっとハウス」さんの「ほっとする えびあんかけラーメン」( 900円)は食材の味をしっかりと感じ取れる薄味ベースで、体も心もホッと温めてくれます。プリプリのエビとたっぷり野菜で、満足感もありますよ。ちなみに、同じく塩ベースの「五目あんかけラーメン」(800円)もあります。

 

 

ラーメン以外では定食類や一品料理が人気だそうで「鶏の唐揚げ」(500円)は鉄板メニューだそう。最近では「ラーメン+餃子」ではなく、「ラーメン+唐揚げ」にする人も増えていますし、セットで頼むのもオススメです。

 

現在は11店舗で提供している「阿賀町あんかけラーメン」。ラーメンを使った町おこしの中でも、いい意味でルールがゆるいところが評判を呼び、県内でもじわじわと人気になっています。

 

 

 

ほっとハウス
[住所]東蒲原郡阿賀町吉津3743
[電話番号]0254-99-3950
[営業時間]11時~14時※土・日曜は15時まで
[定休日]火曜

 


 

■シュウマイのような“ヘソ”がドン!「へそラーメン」

新潟県の重心点(中心)に位置する見附市を「新潟のへそ」としてPRするため、2002年に市内の飲食店が協力してスタートしました。写真は見附市の老舗中華料理店・紅竜飯店が提供している「見附名物 へそみそラーメン」(750円)です。ちなみにしょうゆ味もあります。

 

へそラーメンに使う「へそ」は、ワンタンのような皮に、ひき肉、シイタケ、キャベツ、ラードなどを包んだものです。写真では分かりづらいですが、かなり大きく高さもあって、一口ではとても食べきれません。そのため、食べ進めるごとにうま味エキスが溶け出し、スープに深みを与えてくれるんです。正直ネーミングは微妙なのかもしれませんが、アイディアの光る一杯なんですよ。

 

 

提供当時は市内のさまざまな飲食店で提供していましたが、現在はこの老舗中華料理店の紅竜飯店さんのみなんだとか。ちなみに紅竜飯店さんは100円ギョーザが名物で、へそラーメンとギョーザを楽しむのが見附市民の定番スタイルです。もしかしたらなくなってしまうご当地麺、食べるなら今しかない!?

 

 

紅竜飯店
[住所]見附市新町2-1-2
[電話番号]0258-62-5741
[営業時間]11時30分~21時30分 
[定休日]月曜(祝日の場合翌日)

 


 

今回ピックアップした個性派ラーメン以外にも、新潟にはまだまだたくさんの個性派ラーメンがありますよ。ぜひ新潟Komachi 4月号をチェックしてみてくださいね。

 

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