生越佳奈子さん

 

生越「私は小学校4年生から、りゅーとぴあの演劇スタジオ キッズ・コース『APRICOT』に所属しています。20周年記念ミュージカルが開催されるという話を聞いて、APRICOT以外の環境で作る演劇に参加してみたいと思い、今作のオーディションを受けました。オーディションには宮川彬良さん(作曲・音楽監督)がいらしていて、すごく緊張しました。宮川さんから『歌う時の音、言葉のそれぞれの音の違いをよく聴いて歌ってみて』というアドバイスをいただいたんです。今まで考えたことがなかったので、実際に意識してみると難しくて、やっぱりすごいなあと思いました」

 

 

藤田カロリーナさん

 

藤田「私も元々APRICOT出身で、現在は東京で舞台を中心に活動をしています。APRICOTに入る前からミュージカルにずっと憧れがあって、映像で見ていた『シャンポーの森で眠る』も本当に大好きだったんです。今回それが再演という話を聞いて、現在は東京に住んでいるので迷ったんですが、この先いつ再演されるか分からないし、『オーディションを受けるしかない!』と思って挑戦しました。まさかずっと憧れていたマドレーヌ役をいただけるとは思っていなかったので、プレッシャーもありますが本当にうれしいです」

 

 りゅーとぴあの演劇スタジオ キッズ・コース「APRICOT」をルーツに持つお二人。所属の時期はかぶっていないそうですが、お互いの存在は知っていたそうです。

 

藤田「佳奈子が入団したのは私が卒業したあとでしたが、『すごい子が入ってきたよ』という話は周囲から聞いていました。彼女は本当に歌声の透明感がすごいんです。元々持っている声質がいいので、これからとても楽しみです」

 

生越「私は小さいころからカロちゃん(藤田さん)のことを舞台で見ていました。カロちゃんは超偉大な先輩です!」

 

 

まるで本当の姉妹のように仲のいいお二人。

しかし、今作では、正反対の存在であるヒロイン、準ヒロインを演じます。

 

生越「私が演じるファデットは村一番の嫌われ者で、みんなにいつもいじめられている女の子です。でも、本人はそのことを気にしていなくて、親や好きな人への愛情がすごくあって。見た目でみんなにいろいろ言われるけど、心がすごくきれいで、強い生き方をしてる子だと思います」

 

藤田「マドレーヌは美人で人気者で、自信にあふれている女性ですが、ちょっといい気になっているから、好きな人には好いてもらえない、結局は寂しがり屋でひねくれ者なんです。でも、誰しもそういうところがあると思うし、ある意味人間味にあふれている女性なので、もっと内面を探っていけたらいいなと思っています」

 

第一線で活躍する経験豊富な俳優陣も出演!(次のページへ)