2018年2月25日発売の新潟Komachi4月号「ずっと愛されるラーメン」特集では、人気店のご主人が通い続けているラーメン屋さんを教えてもらいました。
「麺や来味」「ののや」「三吉屋 本店」「麺屋 あごすけ」「酒麺亭 潤」と新潟県民なら知らない人はいないと言っても過言ではない人気店のご主人がまた食べたくなる一杯とは…。

まずお一人目は、「麺や来味」のご主人・布川真友さん。創意に富んだ一杯で新潟のラーメン界をリードする実力派です。 ラーメンへの探究心は強く、素材や製法を日々追求する布川さんは「元祖支那そば おもだかや 竹尾店」をご紹介してくれいました!


「何年たっても変わらない、飾らない味がたまりません」

平日のお昼時。横に長く伸びたカウンターはお客さんで満席です。座っているのは、ほとんどがサラリーマン。ずずっと勢いよく麺をすすり、長居せず、さっと会計を済ませます。帰り際の表情は、どこか満足気です。

麺や来味の布川さんも、そんなお客さんの一人。20歳のころから15年以上も通い続けている常連です。忙しい仕事の合間、おいしいラーメンを食べたいと思った時に思い浮かぶのが、おもだかや竹尾店のわんたんめん。「待たずにぺろっと食べられて、しっかりうまい」と、布川さんにとって心も満たしてくれる一杯なのだそう。


おもだかや竹尾店の創業は50年ほど前。透き通ったスープに、細ストレート麺、そして、たっぷりのワンタン。開店当時から、わんたんめんのレシピは変わっていません。布川さんは昔ながらのおいしさがたまらないと話します。

「新潟に根付いているしょうゆラーメンの王道です。とてもあっさりしていて、おやつ感覚で食べられます。しょうゆの風味がほんのり広がる口当たりの優しいスープ、するっと口を抜ける少しやわらかめにゆでられた麺、ゴマ油のしっかり効いたワンタン。何年たっても変わらない素朴さがある、間違いのない味です」。


年々、新進気鋭のラーメン店がたくさんオープンしている新潟で、伝統の味を守り続けているおもだかや竹尾店。同じくラーメン店を営む布川さんだからこそ、ブレない姿勢に頭が下がると言います。

「お客さんの好みが変わるなかで、味を変えずに人気を保つのはすごいこと。新潟人のDNAに響くような味かもしれません」。屋台を思わせるカウンターにすり鉢風の重たい丼。古き良き魅力が、ここにはあります。

 

元祖支那そば おもだかや 竹尾店
[住所]新潟市東区竹尾667
[電話番号]025-274-5069
[営業時間]11時15分~20時30分
[定休日]なし


「ののや」「八」「八兵衛」「八っちゃん」などをプロデュースする野々屋代表取締役社長・草野 崇さん、「三吉屋 本店」の坂田和男さん、「麺屋 あごすけ」の月岡二幸さん、「酒麺亭 潤」の松本潤一さんの愛すべき一杯は、Komachi4月号でご覧ください!