2018年2月25日発売の新潟Komachi4月号「ずっと愛されるラーメン」特集では、人気店のご主人が通い続けているラーメン屋さんを教えてもらいました。
「麺や来味」「ののや」「三吉屋 本店」「麺屋 あごすけ」「酒麺亭 潤」と新潟県民なら知らない人はいないと言っても過言ではない人気店のご主人がまた食べたくなる一杯とは…。


 

今回ご紹介するのは、「三吉屋 本店」の坂田和男さんの愛するラーメン。新潟市民のソウルフード・新潟あっさりしょうゆの原点といえる、あめ色の澄んだスープと極細の縮れ麺の組み合わせを屋台時代から守り続けています。そんな坂田さんが通う、ラーメン屋とは?

 


ちゃんとラーメンを作ってるなって。若いのにさ。

 

新潟5大ラーメンの一つ・新潟島流あっさりしょうゆを体現する三吉屋 本店の坂田さん。

週に6日、朝から晩まで寸胴の前に立つ一方で、新店に顔を出したり、若い店主と交流するなど、

ラーメン業界の活性化に取り組んでいます。そんな忙しい毎日を過ごす坂田さんが、

わざわざ新潟市外にまで足を延ばして食べているラーメン店が長岡市にある祥気です。

看板のしおそば(730円)。チャーシューも鶏肉を使った鶏尽くしだ。

 

長岡といえば、ショウガじょうゆラーメンの発祥の地。お店の多くがショウガじょうゆを提供する中で、

祥気は「これまで長岡にはない味で勝負したい」と、鶏ダシをメインにしたしおそばを看板に掲げました。

開店から6年が経過した現在では、長岡だけでなく、新潟の鶏ダシ系ラーメンの代表格として名前が上がるほどに成長しています。

自慢の鶏ダシに煮干しを加えてコクを出した中華そば(730円)。

 

最大のこだわりは鶏ガラとモミジだけでとった、鶏100%のダシがベースのスープ。

透き通っているけれど濃厚な鶏のうま味をしっかりと感じられ、それでいて鶏の独特の脂の匂いが少なく、後味もすっきりしています。

 同じスープなのにしおそばと中華そばでここまで色が変わる。鶏油がまぶしい。

 

祥気のご主人・横山元気さんは「修業時代を含めて、いろいろなラーメンを作ってきました。

なかでも、このラーメンは本当に手間をかけています。仕込みに時間がかかるので、起きる時間がすっかり早くなりました」と笑います。

丁寧に鶏ガラの下処理をし、5時間ほど弱火でじっくりと煮込んでアク取り。

にごらせないように細心の注意を払い、スープを炊き終わった後には、二度に分けて脂を取り除いています。

自家製で肉汁たっぷりの手作りジャンボ餃子(450円)も名物。

「同じラーメン屋だから、食べれば伝わってくるんです。ラーメンと向き合う姿勢って言えばわかりやすいのかな。まだ若いのに、ちゃんと作っているんだなって」と、

坂田さんが感じた丁寧な仕事ぶり。どんな味わいかは、自身の舌で確かめてみましょう。

 

 

麺の風 祥気
[住所]長岡市寺島町729
[電話番号]0258-29-6232
[営業時間]11時~15時30分、17時~20時30分※土・日曜・祝日は11時~20時
[定休日]月曜(祝日の場合翌日)


「麺や来味」の布川真友さん、「ののや」「八」「八兵衛」「八っちゃん」などをプロデュースする野々屋代表取締役社長・草野 崇さん、「麺屋 あごすけ」の月岡二幸さん、「酒麺亭 潤」の松本潤一さんの愛すべき一杯は、Komachi4月号でご覧ください!