皆さん、ラーメンは好きですか?もちろん大好きですよね?
新潟県内にある数多くのラーメンの中から、今まさに食べたい1杯とそのおいしさの秘密を私、新潟ラーメン伝道師の片山がご紹介。それが「新潟麺辞苑」です。

1軒目は新発田市の「らーめん煌」です。

新新バイパス新発田インターを降りて5分ほどにあり、あの有名ロックスターのロゴを模した看板が目印です。

▲店内にはロックスターのポスターやグッズがズラリ。ご主人が大ファンだそうで、ファン仲間からいただくことも多いとか。

▲お店の入り口では「きらっきー」がお出迎え。あのキャラとは別物です(笑)。

寒い冬にこそ食べたい1杯が、この「煌カレーラーメン」(950円)です。

石の器の中でグツグツと煮立つスープ、いかがですか?見ているだけで額に汗をかきそうですよね。

麺はご主人こだわりの自家製麺。全粒粉入りなのですするたびに小麦が香り、カレー風味のスープにも存在感は負けていません。平打ちの太麺なのでスープもしっかり絡め取ります。

▲麺は毎朝ご主人が打ち、その日のうちに使うので香りがフレッシュ!

スープは人気のサイドメニュー、カレーライスのルーにつけ麺用のダシを加えてひと煮立ち。程よくスパイスは利かせていますが、辛さは控えめです。

石の器にスープを移したら、程よくゆでた麺を投入しさらに煮込みます。麺は水分の多い多加水麺なので、煮込んでも伸びにくく、スープをいい感じに吸ってくれます。

最期にサッとあたためたモヤシを加えたら完成です。このモヤシの絶妙なシャキシャキ感が最高の箸休めになってくれます。ちなみに大きなチャーシューはご主人こだわりの「パンチェッタ」。いわゆる「塩漬け」なので、かむほどに肉のうま味が染み出て、おいしい!

半ライスが無料で付いてくるので、残ったスープはカレーライスとして最期までいただきましょう。

ラーメン店で石焼きの使ったラーメンを提供するのは非常に珍しい。実はこちらは昼はラーメン、夜は焼肉という2つの顔を持つお店。20年前の開店当時から石焼きビビンバを提供していたそうで、このカレーラーメンに石の器を応用したんだとか。

焼き肉屋さんの顔を持つだけあり、お肉にこだわったラーメンも多数あり、どれも人気です。

▲3種類のチャーシューをどっさり9枚のせた「ヤキブタチャー」(1,020円)は大人気メニュー

焼肉を食べてシメにラーメンなんて最高ですよね?しかし4月からラーメンは昼のみの提供に。「麺を打ち、スープを炊き、肉をさばく。仕込みに時間を取られすぎて、新しい挑戦がなかなかできませんでした。お客さまには申し訳ないんですが、思い切って営業スタイルを変えました。売上は前よりは下がったけど、新メニューをこれからどんどん開発していきますよ」と店主の五十嵐さん。

自家製麺を導入したきっかけは、2000年頃に日本でも確認された「狂牛病」。風評被害により焼肉の売上が落ちた打開策として五十嵐さんが取り組んだのが、自家製麺。

「焼肉の方がヒマになって時間があったんで(笑)。でもおかげで今では、オーダーの半分がつけ麺という日も多いです」(五十嵐さん)。まさに、ピンチはチャンスなのだ。

▲2020年1月から提供予定の新作「札幌スープカレーつけ麺」(1,100円)。スパイスをしっかり使ったスープと細麺がベストマッチ。野菜を素揚げして食感を生かせるのも、お店にフライヤー(揚げ物を作る調理器具)がもともとあったから。ほかのラーメン店はなかなかマネできない逸品。

今ではほぼ毎日日替わりラーメンを考案し、提供しているという五十嵐さん。営業スタイルの変化はさらなる進化への布石。寒い冬にカレーラーメンであたたまり、春、夏、秋と季節に応じた1杯で私たちの舌をまた、楽しませてくれそうだ。

 

らーめんや 煌

住所:新発田市新栄町1-6-13
電話:0254-23-0400
営業時間:11時15分~14時20分LO(土・日曜・祝日は14時45分LO)※麺・スープなくなり次第終了
定休日:月曜
席数:33席
駐車場:10台