新潟の地で作られる器を季節の料理とともにめぐる連載。第11 回目は新潟市でガラス作家として活動している近藤 綾さんの器です。
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暮らしに優しく寄り添う 懐かしくて新しいガラス
ガラスでありながら、陶器のようなぽってりと温かい質感を合わせ持つAya Kondoの器。フォルムや図柄は個性的でちょっと斬新、なのにどこか懐かしさを感じる。ガラスなのに温かく、新しいのに懐かしい。対極的な要素が自然と共存する不思議な魅力。それが近藤 綾さんの作品だ。
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テキスタイルを学ぶために進学した長岡造形大学でガラスの魅力に出会った近藤さん。中でも、近藤さんを魅了したのはチェコの伝統工芸・ガラスボタンだった。
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「実用品であり、装身具としても人々の生活に寄り添っている感じがとても素敵で。自分でもガラスボタンの模様を作ってみたいと製作を始めたのが、この世界に入るキッカケでした」。
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ガラス作家としてのルーツとなったチェコのガラスボタン、そして、芸術の世界に足を踏み入れるそもそもの動機であったテキスタイル、どちらも現在の作品に生かされている。
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丁寧に扱わなければ割れてしまう儚さを持つ一方で、手をかければ修復もできるガラス。造形もさまざま、透明もあればマットもあり、美しさは無限大だ。その魅力を伝えたいと、ワークショップや市民工房の講師などを積極的に行ってきた近藤さん。
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今後は新潟市西区内野町にある「Hygge Plant Shop」の2階「Kopfkino」で、月に一度ワークショップを開催していくそう。周りをぱっと明るくする近藤さんの人柄に触れながら、ガラスの魅力を体感してほしい。
近藤 綾さんの器の数々
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作家Profile
近藤 綾さん/新潟市生まれ。長岡造形大学でガラスや工芸についてを学び、卒業後渡米。現地の美大でガラスについての知識・技術を一層深める。ワークショップや個展などを通じて、ガラスの魅力を発信し続けている。
Instagram:@ayakondo_glass
※近藤さんの作品は、新潟市中央区にある「知足美術館」のミュージアムショップでも販売。今度さんご自身が運営するCreema、BASEでのネットショップへは、インスタグラムアカウントよりアクセスしてください。
photo:中田洋介 <中田写真事務所>