ムギュッとおいしい、他では味わえないコッペパン。

「昔からなじみのあるパンをどうおいしく進化させるか」が、高井さんのモットー。「大切にしているのは粉と酵母」と、話します。シンプルに聞こえますが、実はとても複雑。コッペパン1つにしても、深いこだわりが詰まっているのです。

 

仕入れる小麦粉は上質な北海道産が中心。風味や食感など、特徴の異なる数種類を独自の配合でブレンドしています。

 

酵母はぜんぶ自家製です。ヨーグルト、マスカットレーズン、季節のフルーツ…。特性の異なる5種類ほどを育てています。「理想の風味と食感を出すために」と、高井さんは粉と酵母の組み合わせをひと工夫。試行錯誤の末に、今のレシピが完成しました。

 

焼き上がりがこちら。パンパンに膨れていますね。頬張ってみると、ムギュ、ムギュムギュ。想像していた食感と違います。ふわっ、ではありません。そして、かむほどに芳醇な風味が口いっぱいに広がります。えりすぐりの粉と独自の酵母から生まれる、奥行きのあるおいしさです。

 

コッペパンは4種類。クリームがサンドされていますが、ファンの中には「生地だけでも十分だから何も塗らずに」と、予約をする人も。こちらならではの生地のおいしさは、しっかりとお客さんに伝わっているようです。

 

 

厳選小麦に自家製酵母と、独自のこだわりを追求する「みなと街ベーカリー」。今どきのスタイルでいながら、看板メニューは素朴なコッペパン。このギャップ、いいですよね。逆にそそられます。食べたらちょっと驚きますよ。想像するコッペパンとは、風味も食感も違いますから。

みなと街ベーカリー

[住所]新潟市中央区赤坂町2-3188-12
[電話番号]025-378-3643
[営業時間]7時30分~17時

[定休日]水・木曜
[席数]なし
[駐車場]3台