10年前までサラリーマン
こだわりは、パンのこと全部。
マリラが開店したのは10年前。電気関係の技術職だった内山さんが自宅の小屋を改装してオープンしたそう。パンの店頭販売は予約分だけ。通信販売が中心です。今では、全国から問い合わせが絶えないほど人気なんですって。
内山さんは現在65歳。「パン作りは独学で勉強しました。先生は本です」。
▼発酵特集より▼
「もともと趣味で焼いていたパンが好評で起業に踏み切りました。喜ばれることがうれしくて始めた仕事ですから、100%満足してもらえるパンを常に目指しています」。
「今も日々勉強です」と、向上心は衰えません。
お客さんを喜ばせるために内山さんは、 素材から窯まで、パンにまつわること全部こだわります。「昔から、やると決めたらとことん追求する性格なんですよ」。素材はライ麦からチーズまで一つ一つ厳選、窯は自分で設計をして特注したそう。
ドイツパンの要!ライ麦はドイツから。
窯に使う薪は自分で割っています。かなりの重労働です。
パーフェクトなパンを求めて一から十までこだわる内山さんですが、一番気を遣っているのはやっぱり発酵。内山さんの酵母愛は、話を聞いていると驚くことばかりです。
酵母は2種類を自家製し、作るパンによって使い分けているそう。発酵は奥が深いんです、本当に。